研ぎ・仕上げ

・鍛治押し(鍛冶研ぎ)
刀工が、粗く研ぎながら、形を整えます。
このとき、刀身全体の形や反り、刃文を確認し、微調整をします。
また、荒研ぎを行います。

・刀身の彫刻
刀身に彫刻を入れる場合は、棟側に入れます。
下絵を描いて、タガネなどで刻みます。

・茎仕立て
ヤスリやセンを使って茎の形を整え、表面をきれいに仕上げます。
そして、柄に納めたときに抜けにくくするための鑢目(やすりめ)を刻み、柄を固定する目釘穴を開けます。
最後に、銘切りタガネなどを使って、刀工の名前や製作した日付などを刻みます。

・仕上げ研ぎ
ここからは、研ぎ師による仕上げの研ぎです。
研ぎに使う砥石は、粗い物から細かいものまで10種類くらいあり、粗い物から順に細かくして行きます。
研ぎは、刃の部分は白くなるように、地の部分は青黒くなるまで研ぎます。

また、日本刀は包丁のような平らな刃ではなく、丸み(肉置き)があります。
この丸みが切れ味につながっていますので、平らな砥石ではなく、真ん中が膨らんだ砥石で、最新の注意を持って研ぎます
まずは下地研ぎです。
最初に下地研ぎで使われる砥石は「伊予砥」が有名で、錆を落とし、形を整え、刃をつける作業を行います。
次に、砥石の目を細かくして、中名倉砥、細名倉砥と順に研いでいき、研ぎ目を消していきます。
下地研ぎの最後は内曇砥で、刃と地の部分を研ぎます。この工程で、焼刃がはっきりしてきます。

次の研ぎは仕上げ研ぎです。
仕上げ研ぎでは、さらに目の細かい砥石や道具を使用して磨いていきます。
刃艶は、小さくした刃艶砥で刃を磨きます。
地艶も、小さくした地鉄砥で肌模様、地沸、地景など地鉄を磨き出します。
拭いは、酸化鉄や丁子油(ちょうじあぶら)などを混ぜたもので払い込み、地鉄に光沢を出していきます。
磨きは、磨き棒やヘラを使って鎬地や棟を磨き、光沢を出します。このとき、鎬地の肌をつぶさないように注意して磨かなければなりません。

・装丁
刀身ができあがりましたら、最後に鐔や柄、鞘などをそれぞれの職人により作られ、最終調整が行われます。
刀身は反りも含めて同じではありません。そのため、すべてが刀身に合わせて作られています。

このように、色々な技術と手間をかけて作られ、美しさと「折れず、曲がらず、よく切れる」ができあがっているのです。

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